担当編集に聞く10の質問「バルセロナコーチングメソッド」編
2015年9月9日

今回の「担当編集に聞く10の質問」は指導者向けの翻訳書「バルセロナコーチングメソッド」の編集担当であり、「フットボール批評」の編集長・森が登場!
分厚い翻訳書の編集作業過程を語ります!
Q1、自己紹介をお願いします。(好きな食べ物、趣味などもご自由に書いてください)
森哲也です。フットボール批評の編集長をしています。
Q2、なぜこの本を企画したのか
今回、翻訳していただいた高司さんよりラウレアーノ・ルイスの本を日本で出版しないかと提案があり、自分の中では即決しました(笑)。あのFCバルセロナの育成やトレーニングの生みの親である伝説の指導者の本ですから、是非とも日本で出したいと。
Q3、この本のオススメポイント
実用的な要素もふんだんにあるのですが、どちらかというと指導の哲学書といった趣。全編を通して、現在のサッカーや指導法に批判や疑問を呈しながら、正しい方法を具体的かつ論理的に提言していくスタイルで、バルセロナ好きだけでなく、多くの指導者に読んで欲しい内容です。
Q4、この本で一番好きな文章やページ
全面的に自分がこれまで実践してきたサッカーを「正真正銘のサッカー」と誇示し、フィジカル重視のサッカーなどを「サッカーではない」と否定しているところ。ラウレアーノらしい。
Q5、制作期間(企画立案~発売まで)
1年半ほど。400ページ近くのボリュームなどで多くの人の力を借りながら時間をかけて制作しました。
Q6、編集制作で気を付けたところ、凝ったところ
原書はある程度、指導の知識があることを前提に書かれているので、指導知識がなくても理解していただけるように工夫しました。また専門用語をわかりやすく伝えられるように気を付けました。
Q7、制作の中で一番苦労した点
このボリュームで、なおかつ重厚なので、あらゆる作業に時間がかかりました…。
Q8、著者、翻訳、監修、ライターさんなどと印象に残っているエピソード
翻訳、ライターさんには何度も何度も修正をお願いして、磨き上げていただきました…。
Q9、どんな人たちに読んでほしいですか
バルセロナの指導哲学の真髄を知ることができ、サッカーの指導における非常に普遍的で本質的なことが書いてある本です。必ず指導の指針を考える上で助けになる本なので、すべての指導者に読んで欲しい。いまの日本の指導に疑問を感じている人には特に!
Q10、読者へ一言
分厚い本になりますが、それだけ大事なことがたくさん詰まっています。是非、手に取ってみてください。